2004-01-01から1年間の記事一覧

三 コミュニケーション行為と討議

1 討議においては、言語的発言だけが主題として許される。たしかに参加者の行為や自己表出は討議に伴いはするものの、それらは討議の成分ではない。そこでわれわれはコミュニケーション(あるいは談話)の二つの形式を区別することができる。一方はコミュニ…

二 語用論的普遍態

1・2 発話状況の一般構造に関係する部類の語彙 (一)人称代名詞 (二)談話を開始したり、語りかけたりするために使われる言葉と言いまわし ex.呼格、警護 (一)(二)は話し手/聞き手と対話への潜在的な参加者に関係づけられている (三)指示的表現、指示代名詞…

一 コミュニケーション能力と言語的能力との境界設定について

1 談話状況の構造(言語に依存しながらつくり出される)を、言語表現(談話状況において使用される)から区別するために、私(ハーバーマス)は発言と文との区別に注意しておきたい。 2 条件が標準的であれば、どのような談話状況にも普遍的成分が繰り返し現われ…

ハーバーマス「コミュニケーション能力のための予備的考察」のレジュメ

前半部分だけですが、できました。後半は数日中に仕上げます。 全体的には、何でハーバーマスが真と偽の区別にここまでこだわるのかがよくわかりませんでした。今だから言えることなのかもしれませんが、正直カルト@宮台っていう感じがしました。やっぱりハ…

大変遅れましたが、yoru_hikaruさんのレジュメへのコメントです

院試の勉強のため人生でいちばん勉強している今日この頃です。 という言い訳はさておき、yoru_hikaruさんへのコメント ■七・五段落 「体験と行為の区別は、該当する諸関係が体験されたり操作されたりできる、一つの制御水準を前提している」 →まず、体験とは…

お返事

■BBさんへのお返事 「反省」についてですが、まずこの一節、世界の外に位置する超越論的主体の「存在」(本来の−−世界の中に位置するはずの−−存在ならざる存在)から出発する伝統的哲学に対するコメントであることをご理解ください。それらの哲学は自我がま…

『ハーバーマス=ルーマン論争』「社会学の基礎概念としての意味」第一節〜第五節コメント

むちゃくちゃ遅れてしまって何なんですが、とりあえず今日はid:hidex7777さんが担当した、最初から5節までのコメントを書きます。 が、しかしhidex7777さんも書いていましたが、これは難しかったです。1p読むのにかかる時間は、この前まで読んでたフーコーの…

「社会学の基礎概念としての意味」もうすぐ読み終わります。

id:yoru_hikaruさんやid:hidex7777さんがレジュメを出してくださっているのに、今だ読み終わってなくてすみません。もう少しで読み終わります。

遅くなりましたが…

■最後に七-6での「人間の発達経過のなかで社会的複雑性、即ち可能的体験や行為の数や種類が増大するのである」とは「人間が幼児から大人になっていくにつれて可能的体験や行為の数や種類が増大する」と解釈していいんでしょうか? http://d.hatena.ne.jp/kei…

hidex7777さんレジュメへのコメント

■一で使われている用語は、【社会システムの理論≒包括的社会システム(の理論)】【社会理論≒政治システム(の理論)≒政治社会の理論】という理解でいいのでしょうか? ■また五-1,2,3の議論は、かつては社会の複雑性が少なかったため意味的創造物が社会を統…

予習②ナセヒ本+訳注

ナセヒ本のp41-p53にはルーマンの第一段階(60年代初めから80年代初め)のまとめが書かれており、論争も少しだけ触れられてます。また、『批判理論と社会システム理論』のp24-p27の訳注〔1〕にも論争の経緯がまとめられているので、この2つをミックスして(…

yoru_hikaruさんのコメントへのコメント

あまり比較可能な概念ではない気もしますが…。世界はフッサール由来でしょうか。 あんまり参考にならないかもしれませんが、木田元の『ハイデガーの思想』(ISBN:4004302684)には 人間は、動物のように自分の生きている環境構造をそれしかないものとして受け…

■というわけで『構築主義とは何か』(ISBN:4326652454)も読んでみる事にします(時間があったら)。 ■ここより①北田本第1章で出されている論点は『批判理論とシステム理論』では論点になっていないようです②『ルーマン 来るべき知』(ISBN:4326600713)も手に入…

to do

ナセヒ本(ISBN:4787795236)ゲットしました。読み終わったら何か書こうと思います。ただその前に読書会と関係なく読んでいた北田暁大さんid:gyodaiktの『責任と正義』(ISBN:4326601604)の第1章が行為論におけるルーマンとハーバーマスの違いについて詳しく説…

予習①

なんですが、今日の夜から水曜までスキーに行ってきます。帰ってきたら少し勉強の成果をここに書いてみようと思います。

オンライン読書会に参加しました。 卒論書く準備をそろそろしなきゃいけないのに、全く勉強してないんで、読書会に参加して少しでも勉強しようと思います。